最近まで、ノルディック系を除いてスキーブーツと言えば、迷いもせず規格が決まっていました。テレマークもありましたし、山スキーというジャンルもありましたが、棲み分けが完全にできていて混乱はありませんでした。
ですが、今や一般に売られているスキー靴(Ski boots)の種類というか規格は、3つの規格の間を埋めるように5種類となり、共用のブーツも出てきていたりもしてわかりにくくなっています。これは、AT(Alpine Touring)やBC(back country)が流行ってきたことから、道具の進歩が加速している為でもあります。今後、BC(Back Country)を検討している人は、知っていて損はないイマドキのブーツの種類について解説します。
アルペンブーツ/Alpine(DIN)
スキーブーツと言ったら、これって言うぐらいお馴染みのブーツ。DIN、TUV、ISO9355という互換性のある規格名として知られている信頼度の高い規格です。
山スキー用ブーツ/Alpine Touring(AT)
UNI、あるいはISO9523として規格化されている山スキー用に使われてきたブーツです。斜面を登るのに適したラバーソール等、登山靴に近い形状となっています。
Tech ビンディング対応ブーツ/TOUR LITE TECH(TLT)
山スキー用ブーツに替わるものとしてDynafitが打ち出した規格で、Dynafit Systemとも呼ばれています。特徴は爪先の横と踵の後ろにあるPINと呼ばれる穴があることです。
詳しくは、New AT bootsを読んでみてください。
テレマークブーツ/75mm Telemark Norm(75mm)
BCに行く選択肢としては、1970年代からあるテレマーク。テレマークと言えば、この規格だったのですが、最近、NTNと呼ばれる規格が出てきました。
経常的な特徴としては、テレマークバインディングに固定するときに使用するノーズ部分のプレート。これが75mmの為、75mmと呼ばれることもあります。もう一つの特徴が爪先部分だけで板を支えるテレマークポジションをとるのに欠かせない蛇腹。また、その成り立ちから歩くのに適した構造となっています。
まだまだ、テレマークと言えば、NTNではなく、こちらを指すことが多いようです。
NTNブーツ/New Telemark Norm(NTN)
rottefellaが作りだした新しいタイプのテレマーク規格となるNTN。テレマークポジションを作るのに必須の爪先部分を折り曲げることができる機構がついているのは旧来のテレマークブーツ(75mm)と同じですが、75mmと違って、トップはアルペンブーツと同じような形状となっています。その為、TLTやアルペンと共用のブーツも作りやすいようで、各社が共用ブーツを出してきています。
まだまだ歴史は浅いので、あまり普及はしていませんが、対応ブーツやバインディングも出揃ってきましたので、テレマークをやる方は試してみてもいいかもしれません。
TR2
これはブーツの紹介に留めます。
TTS
こんなのもあります。